No.416  2007年2月号
 年末に沖縄に行ってきた。沖縄の美しい自然を楽しみ、そして今問題となっている普天間基地の代替地として予定されている辺野古を訪れてみた。
 辺野古の集落から車でわずか一、二分のところに浜
を寸断するように有刺鉄線が置かれ、基地側の砂浜は掘り起こされたように起伏があった。米軍が戦闘訓練をした跡だと居合わせた現地の人が説明してくれた。
 美しい海の環境を破壊し、集落がすぐ近くにあるこんなところに、あのヘリの墜落事故を起こした普天間の代替基地を持ってくるのか、反対運動が起こるのは当然という気持ちがした。
 名護に帰り、名護から那覇に向かう高速バスの中から「グリーンベレー訓練中、流弾注意」の看板が見えた。高速道である、何をどう注意しろというのか。こんなところで実弾訓練をしなければすむことではないかと思った。
 「基地の中に沖縄がある」と言われる沖縄の現実をかいま見たとともに、平和で安全な生活を守ることの大切さをひしひしと感じた旅だった。
(H ・S ・K )
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