No.391  2004年10月号
前回は「肥満解消には、肥りやすい生活習慣を見直すことが大切」という内容でした。肥満は体重が多いということでなく、体脂肪が過剰に蓄積している状態をいいますので、適正体重と体脂肪率を参考にしながら対処することが必要です。
肥満の指標として世界共通に使用されるのがボディーマスインデックス(BMI)です。
<BMIの出し方>
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=  (20〜24が適正体重となります)
 BMIが22の人が最も病気になりにくく、BMIが25を越えると高血圧、高脂血症、糖尿病といった病気を引き起こしやすくなるということもわかりました。
 統計的に最も病気になりにくいといわれるBMI 22を目標に適正体重を計算すると
【例】身長160cmの人の場合
   1.6m(身長)×1.6m(身長)×22(BMI)=56.32kg
   となり身長が160cmの人が最も病気になりにくいといわれるBMI 22を目標にした適正体重は
   56.3kgということになります。
体脂肪率は体脂肪計によって測定されます。
女性によくみられる皮下脂肪型肥満(下半身の脂肪沈着)や上半身型、内臓型肥満は、臍(へそ)の周囲径やCT断面画像で内臓脂肪の面積を測ることによって区別します。
<適正体脂肪率>
男・・・25%未満
女・・・30%未満
歩行を中心とした有酸素運動は、基礎代謝を高めます。特別な服装や道具を使うのではなく、現在の生活習慣を活動的に変えることから始めましょう。(生活習慣を見直そうのシリーズの「運動」を参考にしてください)
自分の生活習慣病を運動や食事について見直した後で、できることから始めましょう。食事療法と運動療法を同時に始めると、空腹感が強く失敗します。まずは食事の摂取カロリーを減らすことから始めましょう。
 栄養や運動についての正しい知識を学び、3ヶ月ぐらいで4kgの体重減少を目標に、無理なく続けることが大切です。
 
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