「酒は百薬の長」 などといわれますが、 飲酒量が多くなったり、 習慣的飲酒になると、 種々の臓器障害や代謝異常が出現してくるとともに、 アルコール依存症へと進展することになります。 |
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不適切な飲酒の害
〈急性影響〉
・人格の変化(自制心を失い暴力的・衝動的になる)
・酩酊による事故(機敏な動きができない・転落・溺死が多い)
・飲酒運転による交通事故
・急性アルコール中毒(中枢神経を麻痺させ、 死に至ることもある)
・血圧の急激な変化(自律神経に影響を与え、 血圧を急激に上昇させたりする)
・母乳にもアルコールが溶け込んで、 乳幼児にも害が及ぶ
〈慢性影響〉
・のど・食道(口に近い器官のただれ・口頭がん・食道がん・食道炎)
・肝臓(脂肪肝・肝炎・肝硬変・黄疸)・糖尿病
・胃(胃炎・胃潰瘍)
・小腸・大腸(栄養の吸収が悪くなる・カルシウム不足)
・脳(学習能力低下・集中力がなくなる・忘れ物)
・心臓(心拍数が増え、 負担が大きくなる)・高血圧
・皮膚(老化の促進)
・疲れやすくなる
・性機能(男性のインポテンツ・女性の生理不順)
・胎児性アルコール症候群(妊娠中のアルコールが原因で胎児の知能発達の遅れの可能性が高
くなったり、 大小さまざまな奇形をともなう)
・アルコール依存症
・未成年者の飲酒(アルコール依存症になりやすい。 脳細胞の破壊を加速する)
・喫煙と飲酒でがんの発生を促進する
飲酒人口の4%約230万人がアルコール依存症(予備軍1500万人)と診断されて年々増える深刻な事態になっています。 アルコールの代謝能力には個人差がありますが、 1日に日本酒1合、 ビール中瓶1本、 ウイスキーW1杯(女性はその半分)以内を限度にし、 週に2日はお酒を飲まないで肝臓をいたわる休肝日をつくりましょう。 |
1. 適正な睡眠時間 (7〜8時間) をとる
2. 過労を避け、 十分な休養をとる
3. 喫煙をしない
4. 過度の飲酒をしない
5. 適度な運動を定期的につづける
6. 低塩分、 低脂肪のバランスのよい食事をとる
7. 間食せず、 朝食をとる規則正しい食生活
1. 適正体重《BMI20〜24=体重()÷身長()÷身長()》
適正体脂肪《男25%未満、 女30%未満》を維持する。
2. 正常血圧《140/90Hg未満》をたもつ。 |
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