No.417  2007年3月号


 メタボリックシンドロームの中でも、今回は主に肥満と歯周病との関連について取り上げたいと思います。
 食事の時によく噛まない早食いの人に肥満が多いという研究があります。早食いをすると脳幹の満腹中枢から食事を中止する指令が遅れて、食べ過ぎると言います。よく噛んで食べることが肥満を予防することになります。
 肥満が糖尿病の危険因子となっていることは周知の事実ですが、歯周病もインスリン抵抗性を上昇させ、糖尿病を悪化させる因子となっています。肥満と歯周病の関係では、肥満の指標となるBMI (体重÷身長の二乗)が大きくなれば歯周病にかかる割合も増えると言われます。
 歯周病を予防・治療し、おいしく良く噛めるようにすることがメタボリックシンドロームの予防にもなる
ことがお分かりいただけたと思います。歯周病は自覚症状が少ないので、ぜひともご相談ください。
                           生協歯科ひろしま 電話(082)291-1333
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