No.412  2006年9月号
 昔、小学生の頃の夏休みといえば川遊びが一番の楽しみであったように思う。泳いだあとは浅瀬の方で小魚やザリガニをとって、夕方遅くまで友達と遊んだものだ。しかしこのところ川の様子も変わり、かなり上流まで護岸整備されてコンクリートで覆われている。草も生えないできれいといえばきれいだが、川に入って遊べるところは少なくなっている。屋外で無心に遊びまわっている子どももあまり見かけないようだ。
 どうすれば生き残れるのか、情勢を見極めて生きていかなければならないのは、大人だけではなく、大事に守り育てられている子供たちにも及んでいるのかも知れない、などと大げさに考えたくもなる。昨今の新聞やテレビなどを見ていると、冷酷な事件が相次いで起きている。
 いま、私たちは、このまま見過ごしてよいのだろうか。「弱者はのたれ死に」であってはならない。この先穏やかな老後が送れるように、そんな世の中にするには、、自分たちはどこで何をすれば良いのか。これまでにどこかで間違った道をえらんだとでもいうのかと神様に愚痴をこのしてみても、なんの御教えも下がって来ない。(HHM)
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