No.411  2006年8月号
 今年度より地域健診を中止させて頂くことになりました。これまで、当生協の地域健診を利用されていました地域住民の方、組合員の皆様には趣旨をご理解頂き、ご協力をお願い申し上げます。
 中止の第一の理由は、医師体制の問題です。今日、テレビや新聞報道にもありますように、医師の不足は社会問題となってきています。医師体制の厳しさは、当生協も例外ではなく、日常の診療体制の維持を優先した場合、地域健診への医師の派遣が困難となっています。
 第二の理由は、地域健診項目(内容)の限界の問題です。地域健診ではレントゲン撮影や女性の方であれば、乳がん検診、子宮がん検診等ができません。昨年から乳がん検診は、医師による
視触診だけでは検診と認められなくなり、乳房X線撮影装置(マンモグラフィー)による撮影と、認定された医師による写真の読影が検診の条件となりました。肺がん検診、胃がん検診もできず、がん予防という時代の要請に応えられない問題があります。
 第三の理由は、健診におけるプライバ.シー保護の問題です。現在、医療機関の診察室は個室が主流となっており、生協さえき病院の診察室も個室の設計をさせて頂きました。集会所等での健診の実施は、プライバシー保護の観点から見ると不十分といわざるを得ません。
 こうした経過、現状において、地域健診中止の決定をさせて頂いたところです。
 今後は、福島生協病院や生協さえき病院、診療所での健診をよりいっそう充実させ、組合員皆様
方の健康づくりを応援してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
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