No.410  2006年7月号
 いま国内で普通に実施している予防接種は、日本で生活している場合にはぜひ受ける必要がありますが、最近その予防接種の方式が一部変更になりましたので説明します。
 最後三ヶ月から六ヶ月の乳児にのみ行い、結核にかかっているかどうかの接種前確認ツベルクリン反応は廃止されました。直接BCG接種法といいます。小中学校でのツベルクリン反応BCG接種は廃止になりました。結核の病気はまだ多いのですが、長年の研究後、上記のシステムでも十分予防できると変更されたのです。
 別々に一回していたのですが、麻疹風疹混合ワクチンにし一歳から二歳未満と小学校入学一年前の計二回受ける事になりました。重症になりやすい麻疹や妊婦がかかると胎児に障害が発生しやすい風疹を避けるため回数を多くしたのです。
 日本での発症も年間十数例と少ないこと。現在ある日本脳炎ワクチンが重大な副反応を起こしたこともありました。そこで現在は第一期(生後六ヶ月〜七歳半未満)、第二期(九歳〜十二歳)の小児には積極的にすすめていません。第三期(十四歳〜十五歳)は廃止となりました。しかし、一度発症すれば治療法がない重大な病気なので、新しい安全なワクチンガができれば必ず受けてください。新しいワクチンができるのは年内か年明けになりそうです。
大切な予防接種を受けやすくするために、当院の予防接種料金を改定し、組合員は割安としました。インフルエンザワクチンの料金も摂取開始時期の十月中旬までに同様の主旨で改定する予定です。ぜひ利用ください。
  三種混合
※1
麻疹 風疹 おたふく 日本脳炎 水痘 二種混合
※2
B型肝炎 BCG 麻疹風疹
組合員 4,500円 5,500円 5,500円 4,500円 4,000円 7,000円 3,000円 3,500円 4,000円 7,500円
非組合員 5,000円 6,000円 6,000円 5,000円 4,500円 7,500円 3,500円 4,000円 4,500円 8,000円
※1 三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)   ※2 二種混合(ジフテリア・破傷風)
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