No.403  2005年11月号
 毎回「けんこう」の最後のページに絵手紙歴が載っています。
描いているのは組合員の辻井敏子さんです。
咲ちゃん班のメンバーも大満足、一番左が辻井さんです
 およそ十三年くらい前になります。最初に私が教わった先生からいくつかの印象的なことを言われました。絵手紙は心を伝えるのにとても良いということ、筆は一生持つことができるものだということ、対象物が小さくても紙面から溢れだすくらい大きく描くことも可能だということなどです。
 今では七十枚ほど送らせていただいております。中にはオーストラリアの方もいるんですよ。幸せなことに毎回楽しみにされている方に恵まれていて、「コレクションしているんだけど、前回のを送ってほしい」というリクエストもきます。そうそう、届いた手紙を見て「体調が良くないんじゃないの?」と聞かれたことがありました。実際に弱っている時だったのでびっくりしてしまいました。
辻井さんこだわりの作品です
孫とそのお友達
 題材は季節に応じたものを考えます。そしてなるべくなら現物を描くようにしています。不思議なことに今回は花にしようと決めたときに知人から花が送られてきたりといったことが何度かあったんですよ。絵に添える言葉は、気に入ったものを普段からためておいた、その時に合うものを選んでいます。たいていは一気に、とはいっても何時間かかけて仕上げますね。
 何年か前にうちの支部の担当だった職員の方に個人的にプレゼントしたことだと思います。わたしは「けんこう」に載ると聞いておりませんでしたので、最初はびっくりして戸惑いましたが、今では続けられることに感謝しております。とはいっても、絵手紙やちぎり絵をされている方はたくさんいるので、その方たちの作品も載るようになるといいですね。
力作の数々(ほんの一部です)
 もう何年にもなりますが、今でも描き始めはドキドキします。それが脳の活性につながっているのかもしれません。それに月並みですが、やはり続けることがアイデアや技術向上につながります。そしてなによりも感謝の念、あの方に送ってあげたい、見てもらいたいという思いを込めることだと思います。
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 お話をうかがっていて、感謝という言葉が何度も出てきたのが印象的でした。辻井さんは地元の東区南支部の他にも、戸坂や舟入、横川などに出かけています。みなさんも絵手紙、始めてみませんか。 (編集委員会)
色は乾くと薄くなるので最初に濃いめにすること、そして絵の具を塗らない白い部分を残すことがポイントだそうですよ。
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