No.401  2005年9月号
 まず、自己紹介から。五十五歳、夫と二人暮しです。生協さえき病院開院前は、福島生協内科クリニックで糖尿病外来を担当しておりました。小さい頃から体が弱い℃qどもで、高校に入ってからすぐに、慢性肝炎で半年入院。以来、いっつもどこか身体の具合の悪い生活が続いていました。ただ、三十歳から四十歳代のはじめは、とても元気でとても元気で仕事ができるのがうれしい≠ニ、眼一杯仕事にあけくれる毎日でした。ちょうど、いわゆるバブルのはじける前で、忙しい仕事のすきまには、国内、海外旅行し、独身生活を楽しみました。
 
 四十歳を越えたころから、更年期障害に苦しむようになり、長期にわたり、多くの先生に診ていただきました。しかし、もう一つ納得できない。婦人科、内科、心療内科、整形外科、それぞれ単独で診ていただくのでは、、ちょっと違うのではないか、と思うようになっていました。生協さえき病院開設の話が出た時、大胆にも、自分が女性外来をしてみたいと思い、かなえていただきました。患者としてのキャリアは、きっと誰にも負けない。それも、不定愁訴といわる診療現場であまり歓迎されない症状は、山ほど持っています。

 女の人の日々の生活は、まだ、多くの困難があります。独身時代、専業主婦、仕事と家庭の両立、子育て、更年期、老年期、どの時期をとっても、切ない問題をかかえて生きています。。更年期以降も輝ける日々にしたいとは、誰もが願うことですが、毎日の生活は、問題が山積みしています。特に、更年期は、若いころのはじけるような歓び、胸が踊る楽しいことはもう起こらず、雑用に追われ、くたびれた自分がいます。親の問題、経済的な問題もあります。

 明るくない毎日を送っていられる方、どんなことでもつらい問題をかかえておられる方、もしかしたら、お役に立てるかもしれません。生協さえき病院の女性外来においでいただければ、解決には至らなくても、糸口は見つけていただけると思います。なんとか、お役に立ちたいと、お待ちしています。
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