No.401  2005年9月号
 

 国に原爆症認定申請の却下処分を取り消すよう求めた集談訴訟、原爆裁判は二〇〇三年八月二十日広島地裁で第一回公判が開かれ、今年七月二十二日に第二十回公判が開かれました。
 最後のたたかいという思いを胸に、この二年間で四人の原告の方が亡くなられました。第二十回公判では齋藤紀院長が被爆と疾病の関係について弁護団からの質問に対して、調査事実に基づき医学的な見地から国の認定基準の誤りを検証しました。
 齋藤院長の証言を傍聴したく組合員・職員からは、「医学と科学に裏打ちされた誠実さと同時に、被爆者の人生や思いに対する医療人としての連帯、ヒューマニズムが貫かれており、同じ保健生協の組合員・職員として誇りと感動を持った」という感想が寄せられました。
 あと二回でいよいよ結審となります。広島の原告勝訴が待たれます。
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