No.401  2005年9月号
 八月2日の新聞に、見開きページにわたって、現行憲法と自民党新憲法草案条文案の全文が掲載されていました。
 まず目がいったのは第九条です。第二章の「戦争の放棄」が「安全保障」と言葉を変え、九条二項が削除されて「自衛軍」という言葉が並んでいて驚きました。戦後、国と国民を守り国際社会の信頼を得てきた平和憲法を、今どうして変えなければいけないのか、戦争のできる国に変わらなければいけないのか不思議です。今一度、九条の重みをしっかりと抱えなおしたい思いです。
 憲法改正の動きとは逆に、今年被爆六十周年の広島は、戦争のない核兵器のない平和な世界への思いと行動に大きく包まれました。
 平和行進に窓から歩道から、手をふって下さる人が多かったこと。世界大会への海外代表、若い人の参加の多かったこと。核の脅威は地球規模で広がっていますが、それに負けない力を感じました。そして被爆体験のある世代から体験のない世代へと大切なものがしっかりと手渡されてゆく、そんな実感のある夏でした。 (HYM)
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