No.399  2005年7月号
 広島中央保健生活協同組合定款第四十九条に基づき、二〇〇五年五月二十九日に第五十回通常総代会が開催されました。
 生協さえき病院六月開院を目前に控え、総代会が開催されました。
 議長に西岡俊次総代、沖田朋恵総代を選出し、進められました。
 理事会代表あいさつで吉富理事長は「まさに海外で戦争をする国、できる国に変えようとするための改憲議論、準備が進められている時、憲法九条を守る活動を今まで以上に強力にとりくんでいかなければなりません。また、医療・介護制度の改悪の中で生命と健康を守る生協らしいとりくみをすすめ、生協さえき病院の運営・福島生協病院新築準備のため組合員を増やし、出資金増にとりくみ組織力を高めることが重要です」と、決意を述べました。
 来賓には、広島県生活協同組合連合会会長理事冨田巖氏を迎え、日本生活協同組合連合会医療部会など各方面から祝辞・祝電が寄せられました。
 引き続き議事に移り濱口専務理事が、第一号議案(二〇〇五年の重点課題と二〇〇四年度の活動の特徴)、第二号議案(二〇〇四年度決算報告)、第三号議案(二〇〇五年度損益予算、財務予算)、第四号議案(二〇〇五年度借入金最高限度額決定の件)、第五号議案(生協さえき病院団体加盟)の五議案を提案。
 組合員活動のスライド報告では、組合員を大切にした支部づくり、班づくりが次々と映し出され、多様な楽しくためになる活動が報告されました。春山副理事長の「新班づくりや新しい仲間づくりが、各支部で創意工夫をしながら大きく広がっている」という報告に、出資金のことを正面にすえながら高い壁だったけれど楽しかったとりくみの大切さを参加総代は再認識しました。
 午後は六つの分散会にわかれ、議案について活発に話し合われました。
 議案は質疑・討論・分散会・全体会を経て、すべて承認されました。
 最後に、特別決議「憲法『九条』『二十五条』を守り、平和で健康なまちづくりを」を採択し、平和といのちと健康を守り、保健生協の活動をすすめていくことの大切さを改めて参加者は心に刻みました。
吉富理事長
春山副理事長

 東区南支部の手作り"平和タペストリ一を使った「憲法を守ろう」という訴えから始まった第一分散会は、その後さまざまな活動の報告や病院への要望、理事会への質問が続きました。
楽しみながらの活動がストレス発散の場になっていること。
組合員と『つながり』『ひろげていく』ために色々な工夫をしていること。
その中で増資等の訴えもしていること。
 どの発言も組合員の生協に対する熱い思いが伝わるものでした。また、各支部での四課題の目標が総代会で決められた目標に届いていないことについての指摘や「療養環境費(保険外の室料)」についての意見もあり、組合員が生協の未来や経営も視野に入れ口々の活動をしていることを実感した分散会でした。

 いのちとくらしを守る拠点としての病院をどう守り育てるかとの思いはみな同じ、熱心に討議されました。療養環境費に議論が集中。支部で話し合っても徴収に賛成反対の結論は出ないし合意、納得までは時間がかかる。経営上やむを得ないのでは。高齢者には大変な負担。負担なしですむような活発な組合員活動を。班で積み立て増資をしている。週二日訪問活動し増資を訴えてきた。医療部会の「平和をつくる健康をつくる」の方針のように、被爆六十年にむけてみんなが証言者になりヒロシマ行動に参加しようとの訴えもありました。地域の人の孤独死があり行政との連携が必要。などの意見が出されました。

 午前の報告を受けた意見として孤独死をどう防ぐかという問題について「死後十五日で発見された事実経過について東区役所に申し入れたが、廃止された広島市の一人暮らし老人見廻り制度復活を求める運動や安心電話設置を医療生協でも起こしてもらいたい」。要望では、五日市診療所の診療体制についてや「医師体制の強化の問題等長い目でみた病院経営など学習会等もしてほしい」「さえき病院に巡回バスを」の意見も。
 続いて、参加者の自己紹介もかね発言していただき、日頃の健康づくり・「けんこう」手配りなど多岐にわたる組合員活動についての発言と「原爆症認定訴訟裁判に注目!」「被爆者として憲法九条改悪は許せない。手記を残し、署名も頑張りたい」、被爆六十周年にあたる今年度の活動を示唆された意見もありました。介護職の職員の方から「介護保険の改悪で利用者の皆さんは声をあげ、運動を」など、命と暮らし・健康を守る医療生協の組合員活動の展開を確かめ合えた分散会でした。

 十五人の方が発言されました。
 生協さえき病院の療養病床について質問がありました。
 生協の病院でも、医療制度の改悪の影響を受け、生協病院は現在は差額ベッド料金を徴収してない分、生協病院の経営は大変な状況です、職員の現状発言もありました。
 保険制度の説明が良くわかる資料がほしいとの要望もありました。
 医療改悪反対の運動と、九条の会など平和を守る運動も、組合員に伝わってくるようにすすめてほしいと意見が出されました。

「重点課題」「活動の特徴」に基づき討議がすすめられました。
 「介護事業に関連して」「子育てと子どもの問題」「平和問題」「支部・班づくり」、大きく前進した「増資運動」と今後の課題などが討論となりました。
 「さえき病院」の発足と福島生協病院の建て替えという大事業を成功させるための提案と意見が述べられました。
今年は目いっぱいの力を出しつくした感じもあり、引き続き運動をすすめるためには活動参加の輪をさらに広げることがどうしても必要ではないか。
 「医療・介護の現場の実態や理念、経営の実態をもっと知らせてほしい」、生協に関心がなかった自分がそれを知って「総代会」に参加するようになった体験をふまえた提案がありました。生協の良さをもっと宣伝し広めていくことが必要ではとの意見がありました。
福島生協病院のデイケアの一時休止・産科の廃止・医師体制により五日市診療所を半日診療。寂しい。
転倒予防インストラクターの宣伝。予防に力を入れている。
事業としてパワーリハビリを生協さえき病院でするのか?
健康チェックを楽しみにしてる人がふえたし、組合員加入もあり、増資・積み立て等にもいい結果につながっている。
台風で健診が中止になっても待ってる人がいるし、子どもを預かってくれたり、こんな健診は生協だけ。
なるべく自分たちで班会をするようにしている。
第6分散会での質疑・要望の要約は以上ですが、生協病院が多くの患者さん・地元の人たちに親しまれ、頼られる病院つくりのためにみんな熱心に意見交換をしました。
 
新任医師の紹介がありました。
琴崎哲平医師(左)と保子和也歯科医師(右)
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