No.398  2005年6月号
 広島中央保健生協創立50周年おめでとうございます。 
無医地区であった福島地域で「安心して診てもらえる診療所を」という切実な願いから診療所づくりが始まりました。
 生協設立の出資金は300円。当時の住民は、「差別・被爆・貧困」の三重苦のなか、失業、半失業の人も多く、毎月少しずつの出資金を出していただいたものです。
 当初、診療費の未納が増えるなど病院経営に大きな影響を与えていました。そのため、未収分を職員が手分けをして歩いて集金をしたことを思い出します。
 組合員の生活安定・向上と社会保障制度の拡充を求め、経済的困難な人には生活保護申請をするとか、労働組合と共同し、失業対策として日雇い健康保険を適用させるといったようなとりくみにも力を注ぎました。
 病院の建設と運営を通じて、地域住民の健康と生活向上のみならず、「差別」の壁をも打ち破ってきた大きな力になったことは忘れてはならないことだと思います。
↑福島診療所時代
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