No.393  2005年1月号
MRIは、脳の形や質の異常をミリメートル単位で調べることができます。症状が出現する前の脳梗塞や脳腫瘍等の病気を発見し治療することができたり、くも膜下出血の原因になる脳動脈瘤を発見することも可能です。
生活習慣病と同じくサイレント・ディーズ(足音をしのばせて静かに進む病気)と呼ばれ、自分では気づかないことも多い歯周病を早期に発見し、対策をたてるために、検診はかかせないものです。また、歯の健康状態とともにブラッシングや虫歯・歯周病の予防方の指導も受けられますので、歯科には定期的に検診しましょう。
骨粗しょう症とは、カルシウム不足などの原因によって骨の密度が粗くスカスカになり、もろくなってしまう病気です。骨折の大きな原因に(骨折は高齢者の寝たきりの原因の3位です)なりますので、年に1回の検診で骨密度を計りましょう。
乳房専用のX線撮影機で行われる検査です。乳房の上下・左右をはさんで調べます。手に触れない段階の眼を発見できます。特に、50歳以上の肩は、症状のあるなしにかかわらず、触診とともに、マンモグラフィー検査を同時に受けられることをおすすめします。
総頸動脈、内・外頸動脈、椎骨動脈を観ます。頸動脈を観ることで、全身の動脈の様子がわかると言われています。これらの血管の太さ、壁の厚さ、血液の流れる速さなどを測定することにより、動脈硬化の状態がわかります。また、頸動脈は、脳を養う大切な血管です。検査により脳梗塞をみつけることもできます。
肺がんの精密検査として有効です。喫煙歴の長い方、以前、肺疾患に罹られた方におすすめします。
最近、日本人男性に増えてきたがんです。残尿感や、尿が出にくい等、自覚症状は「トシのせいかな?」と見過ごしてしまいがちなものがほとんどです。前立腺がんは、検診で発見される率が他のがんの10倍といわれます。血液検査でわかる簡単で非常にすぐれた検査ですので、50歳を過ぎたら受けてください。



睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に大きないびきを繰り返し、呼吸が一時的に止まり、さまざまな合併症を引き起こす病気です。そうでない人と比べると、高血圧が2倍、冠動脈疾患(狭心症、不整脈)が3倍、脳梗塞、心筋梗塞が4倍の発症危険率があるといわれています。気になられる方は健診科にてご相談ください。

  受け方のパターンについてご紹介します。
   ○組合員ドックにオプション検査として、いっぺんに受けられる場合
   ○広島市健診・被爆者健診を受けたあとに、少しずつ受けられる場合
  例えば、健診時に高血圧が見つかった場合
   「動脈硬化!!血管がつまったらどうしよう・・・もっと詳しく検査がしたい」
    頸部超音波検査と脳ドックの追加がおすすめ    
「地域検診を受けた。ヘビースモーカーなので追加の検査をしたい」
    肺がん検診(レントゲン・喀痰検査)や肺CT検査を受ける
   ○地域健診後の女性必見おすすめ健診
    地域健診で乳がん検診(視診・触診)はできますが、もうひとつ追加として
    マンモグラフィー検査。そして、子宮がん検査を受けましょう。
   ○班会のメンバーで健診を計画したい場合・・・
                 平日の午前ならOK!
 基本健診・肺がん検診・大腸がん検診・胃がん検診・子宮がん検診・乳がん検診(マンモグラフィーも可)・骨粗しょう症検診などが受けられます。
 のんびり受けられたい方は、毎月第4水曜日(14:00〜16:00)にも健診を実施しておりますのでご予約ください(一部受けられない健診もあります)。
 また、健診のあと班会にて結果説明を聞くこともできます。一度では時間がかかりますので、健診を2〜3回に分けて受けられることも可能です。

お問合わせ先/福島生協病院健診科 пi082)292-3215

 いかなる病気にも当てはまること、それは予防・早期発見・早期治療が重要だということです。
 健やかな毎日を送るためには、日頃からの健康管理が大切です。そのための第一歩が健康診断です。自分の健康状態を把握し、その健康度に応じて生活習慣を改善することが明日への健康につながります。
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