No.390  2004年9月号
 広島中央保健生協は西隣保館で平和学習会を開きました。講師は福島生協病院の齋藤院長です。学術的な資料にもとづいて投下の経過、人体に及ぼす影響を科学的に分かりやすく説明されました。原爆は投下後、臨界に達し、そのわずか一秒後に半径250メートル、表面温度4000度の火の玉になること。その熱戦、爆風、放射能で人体を死に至らしめる威力があること。軍隊でない国民をも無差別に殺傷すること。被害は持続して拡大していきさまざまな部位にがんができやすくなること、などが語られました。核兵器をなくす運動は国民がその恐ろしさを知ることで広がります。より多くの人と手をつなぐことで実現できます。「当時は被害について発表されなかった。その恐ろしさを若い人に広く語りついでいかなくては」「齋藤院長の研究を組合員として誇りに思います」などの感想が寄せられました。「放射能障害の最新治療は?」との質問に院長は答えました。「最大の治療は核を使わないことです。」
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