No.420  2007年6月号
 歯と肥満、メタボリックシンドローム、歯周病と糖尿病の関係などをこれまで連載してきました。今回は歯周病がその他の病気とも深く関わっていることをご説明しましょう。
 感染症心内膜炎という病気は、心臓の中にある弁に細菌が付着して発症します。いったん発症しますと命にも関わりますし、人口弁置換手術が必要になるという重い病気です。この心内膜炎の原因菌として歯周病菌がクローズアップされています。歯周病の治療がこの心臓病の予防になるということが証明されてきているのです。歯周病菌は動脈硬化部位にも発見されます。動脈硬化が心筋梗塞などの重い病気の原因であることは皆さんご存知のとおりです。
 特に高齢の方では、肺炎のリスクを減らすことが長寿につながることに異論は無いはずです。唾液が肺の中へ入っていくということ(誤嚥)は、飲み込みの反射や咳反射が低下していると頻発します。口の中の歯周病菌が肺の中へ入り込み肺炎を起こしているのです。ですから、歯周病を治療し、お口の中をきれいにすることが肺炎を予防することになります。そればかりでなく、インフルエンザの予防にもなるとういう論文も発表されています。
 おいしいものを食べること、よく噛めることは本当にすばらしいことです。楽しく長生きをするためにも、日頃からお口のなか、歯の状態に関心を持ってください。私たち歯科のスタッフが皆様の健康のパートナーとなれますよう願っています。
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